弁ずる(読み)ベンズル

デジタル大辞泉 「弁ずる」の意味・読み・例文・類語

べん・ずる【弁ずる/×辨ずる】

[動サ変][文]べん・ず[サ変]
物事をわきまえる。区別する。「物事の善悪を―・ずる」
物事を処理する。取り計らう。すませる。「商用を―・ずる」「資金を―・ずる」
解決する。ととのう。すむ。「事が―・ずる」

べん・ずる【弁ずる/×辯ずる】

[動サ変][文]べん・ず[サ変]
言う。述べる。話す。「一席―・ずる」
弁明する。弁解する。「父の名誉のために―・ずる」

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精選版 日本国語大辞典 「弁ずる」の意味・読み・例文・類語

べん‐・ずる【弁・辨】

  1. ( 「べんする」とも )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]べん・ず 〘 自動詞 サ行変 〙 わかる。済む。成る。ととのう。弁じる。〔運歩色葉(1548)〕
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]べん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
    1. わきまえる。理解する。区別する。識別する。弁じる。
      1. [初出の実例]「故欲区宇之地形。辨古今之名義」(出典本朝文粋(1060頃)三・辨山水〈橘直幹〉)
    2. とりはからう。処理する。すます。弁じる。
      1. [初出の実例]「能登の国には鉄の鉄と云なる物を取て、国の司に弁ずる事をなむすなる」(出典:今昔物語集(1120頃か)二六)
      2. 「先用事を辨じて参ろうと存る」(出典:虎寛本狂言・真奪(室町末‐近世初))

べん‐・ずる【弁・辯】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]べん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 言う。述べ言う。述べる。弁説する。弁じる。
    1. [初出の実例]「其(その)(あらた)むべからざるを辨じたるが」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一〇)
  3. 言いわけする。弁解する。弁じる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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