弓取用水(読み)ゆみとりようすい

日本歴史地名大系 「弓取用水」の解説

弓取用水
ゆみとりようすい

矢作古やはぎふる川右岸を南流する用水。正保三年(一六四六)廃川となった矢作古川の旧下流、弓取川の河道跡が用水路に利用されたのが弓取用水である。番代ばんだい用水とともに、藩領穀倉地帯の二大幹線で、西尾藩は周到な保持対策を立てていた。矢作古川の小焼野こやけの村の井堰から取水した水は、大貯水池の弓取溜にたたえられる。弓取溜は細池ほそいけ村・いけ村に囲まれた大池で、西尾藩はこれを貯水溜としたが、満々とたたえた水は多くの文人や墨客の遊ぶところとなった(「西尾史料輯録」西尾市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android