鵜ヶ池村(読み)うがいけむら

日本歴史地名大系 「鵜ヶ池村」の解説

鵜ヶ池村
うがいけむら

[現在地名]西尾市鵜ヶ池町

市の南東に位置し、矢作古やはぎふる川の右岸沖積地に発達した集落。北は上細池かみほそいけ村に接し、東は矢作古川をもって岡山おかやま(現幡豆郡吉良町)と境し、南は鎌谷かまや村、西は下細池村に隣する。村名については「鵜ケ島村、今鵜ケ池と云ふ」(三河国郷帳)や「うかし村」(三河志)などの記述がある。地形からみて低湿地が多く、鵜などの水鳥の生息地であったことがうかがわれる。明徳三年(一三九二)九月伊勢神宮の分霊を勧請、神明社を氏神とし、永禄(一五五八―七〇)の頃鵜ヶ池城主富永忠安が崇敬した。

元文元年(一七三六)四九六石三斗九升余、新田畑一五石八斗九升余、古新田・古新畑を含め田が畑より多い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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