細池村(読み)ほそいけむら

日本歴史地名大系 「細池村」の解説

細池村
ほそいけむら

[現在地名]西尾市上細池かみほそいけ町・下細池しもほそいけ

矢作川右岸沖積地に開けた集落。北は今川いまがわ村、東は宅野島たくのしま村、南はいけ村・須脇すわき村、西は菱池ひしいけ村に接する。氏神神明社は、正嘉二年(一二五八)伊勢神宮の分霊を勧請したものという。今川庄の初代地頭職吉良長氏が三貫文の社領を奉納、細池村の領主鳥見源兵衛尉綱宗が社領を寄進、その後の領主細川左馬頭が一刀を奉納している。鳥見源兵衛綱宗については「幡豆郡神社誌」に綱宗は南朝方で延元年中(一三三六―四〇)比叡山戦死、家臣細井太郎右衛門助六が、君家滅亡の後も城跡(神明社)に居住したと伝える。


細池村
ほそいけむら

[現在地名]高岡市細池

島崎しまさき村の北に位置し、東は岩坪いわつぼ村。元和五年(一六一九)の家高新帳では国吉才二郎組に属して村名がみえ、役家数二。正保郷帳では佐加野さがの村に村名が注記されている。寛文一〇年(一六七〇)の村御印による草高一一六石・免七ツ、小物成は山役一三匁(三箇国高物成帳)。延宝四年(一六七六)の役家数一一、肝煎は久右衛門(「礪波郡村肝煎給米図り帳」川合家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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