弓返(読み)ゆみがえり

精選版 日本国語大辞典 「弓返」の意味・読み・例文・類語

ゆみ‐がえり ‥がへり【弓返】

〘名〙 (「ゆみかえり」とも)
① 弓を射た時、弓がそり返ること。
② 矢を射放した余勢で、弓弦が肘(ひじ)の外に回ってくること。ゆがえり。
仮名草子可笑記(1642)一「さて弓を射習ふには、いまだ弓返りもせぬさきより」

ゆみ‐がえし ‥がへし【弓返】

〘名〙 的弓(まとゆみ)の射技で、矢を射放す反動で弓の弦を左の手の外側へはね返らせること。ゆがえし。
今川大双紙(15C前)弓法之次第之事「引目をしらべるには、ひぼをもとかず、はだぬがず、弓返しせずして射べき也」

ゆ‐がえり ‥がへり【弓返】

※雑俳・万代の巌(1725)「弓(ユ)がへりに大小印記午の年」

ゆ‐がえし ‥がへし【弓返】

〘名〙 =ゆみがえし(弓返)日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android