弔ふ(読み)トモラウ

デジタル大辞泉 「弔ふ」の意味・読み・例文・類語

ともら・う〔ともらふ〕【弔ふ】

[動ハ四]とむらう」の音変化。
「しみじみと―・ひ」〈浮・一代男・二〉

とぶら・う〔とぶらふ〕【弔ふ】

[動ハ四]とむらう」に同じ。
「父の後世を―・ふ」〈今昔・七・二七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「弔ふ」の意味・読み・例文・類語

とぶら・うとぶらふ【弔】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「とむらう(弔)」の古形 )
  2. とむらう(弔)
    1. [初出の実例]「なくなりにけるをとぶらふやうにていひやりける」(出典:伊勢物語(10C前)一〇一)
  3. とむらう(弔)
    1. [初出の実例]「残りて世にあらむ人、〈略〉功徳になるべからむことをとぶらふべきなり」(出典:成尋阿闍梨母集(1073頃))
  4. とむらう(弔)

ともら・うともらふ【弔】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 「とむらう(弔)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「しみじみと吊(トモラ)ひ、其後子共のなりさまを尋ね」(出典浮世草子好色一代男(1682)二)

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