引っ浚える(読み)ひっさらえる

精選版 日本国語大辞典 「引っ浚える」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐さら・える‥さらへる【引浚・引渫】

  1. 〘 他動詞 ハ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ひっさら・ふ 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 ( 「ひっ」は接頭語 )
  2. ことごとく寄せ集める。すっかり集め取る。
    1. [初出の実例]「逆子(さか)袋子とっくり子。跡先ふくれてなかでつまったひゃうたん子でも。ひっさらへてかき出す故くま手ばば共申まする」(出典浄瑠璃・孕常盤(1710頃)三)
  3. ひっさらう(引掠)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「真面目な意見をするよりは、お夏坊を引(ヒ)っさらへて、何処ぞへ押しかけて」(出典:合巻・侠客誧安売(1829))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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