引倒す(読み)ヒキタオス

デジタル大辞泉 「引倒す」の意味・読み・例文・類語

ひき‐たお・す〔‐たふす〕【引(き)倒す】

[動サ五(四)]
引っ張って倒す。「いすを―・す」
遊里で、客が女郎から金品をまき上げて損をかける。
「無理にこっちから色事にこじ付けて―・すなど」〈洒・息子部屋〉

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精選版 日本国語大辞典 「引倒す」の意味・読み・例文・類語

ひき‐たお・す‥たふす【引倒】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 引いて倒す。ひっぱってころがす。倒す。
    1. [初出の実例]「下衆など、あまた来て、花の下にただ寄りに寄りて、ひきたふしとりてみそかに行く」(出典:枕草子(10C終)二七八)
  3. 金品をまきあげて損害を与える。
    1. [初出の実例]「こふ云はだの客は〈略〉すこしあまひことばをかくると、あじにからんで、義理づめにして引たをし、めくりや棒引のもとでにしたがるなり」(出典:洒落本・傾城買四十八手(1790)やすひ手)

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