ひき‐いれ【引入】
- 〘 名詞 〙
- ① ひき入れること。
- ② 元服の時、冠をかぶらせること。また、その役。烏帽子親。
- [初出の実例]「ひきいれに源氏の大納言、物し給へり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
- ③ 案内すること。手引。
- [初出の実例]「瞋恚(しんい)の引入は忍辱の将軍を以て打なん」(出典:米沢本沙石集(1283)一〇本)
- ④ いくつも入子(いれこ)にした細工物。ろくろで木を挽いて作る。合子(ごうし)、皿の類。ひきれ。
- [初出の実例]「斎の生飯(さば)をば、〈略〉わがひきいれのさらにとり候べきか」(出典:百四十五箇条問答(1201頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の引入の言及
【元服】より
… 天皇元服の場合は加冠,理髪,能冠の三役がある。中でも加冠は最も重要で,冠者(かざ)(元服する者)の髪を冠の中に引き入れるところから〈引入(ひきいれ)〉ともいう。太政大臣が当たり,太政大臣がいないときにはとくに任命される。…
※「引入」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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