弘法坂(読み)こうぼうざか

日本歴史地名大系 「弘法坂」の解説

弘法坂
こうぼうざか

[現在地名]高根町長沢

長沢ながさわにある急坂。八ヶ岳南東麓は須玉すたま川によって大きく浸食され、急峻な地形がいたるところに見られる。弘法坂はこうした場所にある坂の一つで、須玉川の上流に位置する。支流川俣かわまた川と大門だいもん川によって削られた念場ねんば原の突端を、幾重にも屈曲しながら上るが、比高が一〇〇メートル以上もあるため、通行者から街道の難所といわれた。坂名は中腹にある湧水に由来し、弘法大師が念場原を通ったとき、三里にもわたって水がないので旅人を憐み、持っていた杖で地を突いたらたちまち清水が湧き出たという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む