バイパス(その他表記)bypass

翻訳|bypass

デジタル大辞泉 「バイパス」の意味・読み・例文・類語

バイパス(bypass)

[名](スル)
交通量の多い市街地道路混雑を避け、車を迂回うかいさせるために設ける道路。
血管閉塞へいそく部が生じたとき、手術によって人工血管本人静脈を用いて作る側副路。「バイパス手術」
障害物問題などを回避すること。「安定器バイパス工事」
[類語](1高速道路ハイウエードライブウエースカイライン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「バイパス」の意味・読み・例文・類語

バイ‐パス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] bypass )
  2. 特に交通が混雑する市街地や主要道路を避け、迂回して設けられた道路。迂回道路。側道
    1. [初出の実例]「バイパスに入ると、たちまち道はすいた」(出典:探偵事務所23(1962)〈大藪春彦〉五)
  3. 血管に閉塞部が生じたとき、手術によって人工血管や本人の静脈を用いて作る代用血管。「バイパス手術

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「バイパス」の意味・わかりやすい解説

バイパス
by-pass

一般には導管水路などの迂回路の意味であるが,市街地やその他の交通障害地域を避けて造られる道路を指す場合が多い。日本に限らず街道などの幹線道路は,古くから市街地の中心を通過していたが,自動車交通の増加に伴い,そこが交通上の隘路(あいろ)となってきた。市街地の道路から通過交通を取り除き,通過交通のために市街地を避けて新たに道路を造ることは,市街地の環境や交通安全のために望ましいだけでなく,幹線道路自体にとっても,円滑な交通を確保する上で効果的な対策である。日本では第2次世界大戦後,幹線国道などでこうした方策が進められるようになり,イギリスなどにならってバイパスと呼んだ。その後,山岳地域通過の幹線道路の改築新道などにもこの名称が使われている。バイパスの構造は,出入制限のない一般の道路構造であることが多いが,有料道路など自動車専用道路の規格で造られることもある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android