日本大百科全書(ニッポニカ) 「張広才嶺」の意味・わかりやすい解説 張広才嶺ちょうこうさいれい / チャンコワンツァイリン 中国、黒竜江省南東部から吉林(きつりん)省北東部にかけて走る山地。長さ約300キロメートル、北東―南西方向の比高の小さい山地で、牡丹(ぼたん)江と松花江の分水界をなす。この延長は松花湖を経てジリンハタ嶺となって撫順(ぶじゅん)に達する。最高峰は大禿頂子山(だいとくちょうしさん)(1690メートル)。地質はデボン紀の花崗(かこう)岩で一部にジュラ紀の夾炭層(きょうたんそう)を含む。落葉広葉樹、チョウセンゴヨウ、トウヒが多く人工林も増えている。てん皮、鹿茸(ろくじょう)、薬用ニンジンを特産する。[浅井辰郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例