松花江(読み)しょうかこう

百科事典マイペディアの解説

松花江【しょうかこう】

中国,黒竜江(ウスリー川)の支流。満州語でスンガリー。長白山の天池に発源,扶余の北方で嫩(のん)江と合流,依蘭牡丹江を入れ,東流して黒竜江に入る。全長1927km。結氷期(11月から4月)以外は吉林まで可航。上流に日本が着工し,第2次大戦後完成した豊満ダムがある。
→関連項目アムール[川]黒竜江[省]白頭山

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうかこう【松花江 Sōng huā jiāng】

中国,東北部を流れる河川。黒竜江(アムール川)の支流でスンガリーともいう。源を朝鮮国境の白頭山頂の天池に発し,吉林省内を北西流するが,この区間を第二松花江と呼び,途中豊満ダムにせき止められ,人造湖の松花湖をつくる。扶余北西の吉林・黒竜江両省境で嫩江(のんこう)と合流後は北東に流れ,ハルビンチャムス(佳木斯)を経て同江で黒竜江に流入する。全長2308km,流域面積55万7180km2。5ヵ月の結氷期以外は1550kmにわたり吉林~同江間に汽船が通じる。

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大辞林 第三版の解説

しょうかこう【松花江】

中国、東北部を北東流する河川。長白山脈の白頭山に源を発し、本流のアムール川に注ぐ。流域は大豆・コーリャンの産が多い。沿岸にハルビン・吉林などの都市がある。長さ1840キロメートル。スンガリー。ソンホワ-チアン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

松花江
しょうかこう / ソンホワチヤン

中国、東北(とうほく/トンペイ)地区の中心部を流れる大河。黒竜江(こくりゅうこう/ヘイロンチヤン)最大の支流。満州語でスンガリー・ウラ(天の河)という。全長1927キロメートル、流域面積約54万5000平方キロメートル、平均流量約2530立方メートル/秒。河川交通により、吉林(きつりん/チーリン)、ハルビン、チャムスなど沿岸の都市を結ぶ。源を北朝鮮との国境にある白頭山の天池(てんち/ティエンチー)に発し、二道江として北西流したのち、第二松花江と名を変え、南西からの輝発(きはつ)河をあわせて長さ120キロメートルの松花湖に入る。松花湖の下流端が豊満ダムである。吉林市を経て、飲馬(いんば)河、伊通(いつう)河の2河川をあわせ、扶余(ふよ/フーユイ)県で北からの嫩江(どんこう/ネンチヤン)と合流し松花江となる。その後、東流して南からの拉林(ろうりん)河を、さらにハルビンの東で北からの呼蘭(こらん)河をあわせたのち、南から流れる牡丹江(ぼたんこう/ムータンチヤン)を合流、チャムスを通って同江(どうこう/トンチヤン)で黒竜江に入る。流量の年変化は大きく、4~5月の解氷期と、7~8月の雨期に大で、6月下旬と、9~10月に小さい。航行は松花湖上と吉林市より下流で盛んであるが、後者では浅瀬も多いので減水期には注意を要する。航行距離は1890キロメートルである。11月なかばに結氷するが、解氷期も流氷の危険があるため、航行期間は200日とみるべきである。近年、築堤により洪水回避面積は1600平方キロメートルに達する一方、灌漑(かんがい)面積は1万ヘクタール以上に及ぶという。コイ、フナ、チョウザメ、サケ、ハクギョなどを多く産する。[浅井辰郎]

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世界大百科事典内の松花江の言及

【黒竜江[省]】より

…省都はハルビン(哈爾浜)市。3地区(綏化(すいか),松花江,大興安嶺),29市(11地級市,18県級市),49県,1自治県からなる(1995)。面積は45万3000km2,全国総面積の約4.8%にあたる。…

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