張択端(読み)ちょうたくたん(その他表記)Zhang Ze-duan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「張択端」の意味・わかりやすい解説

張択端
ちょうたくたん
Zhang Ze-duan

北宗末期~南宗初期の宮廷画家東武 (山東省) の人。字は正道。この画家に関する最も信頼すべき史料は,代表作と考えられる『清明上河図末尾,金の大定 26 (1186) 年の張著の跋である。それによれば,若くして宋都開封で学問を修めたが,のち絵画を学んで宮廷画家となった。界画が得意で,繁華な町の様子などを巧みに描き,『清明上河図』のほかに『西湖争標図』があるという。

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世界大百科事典(旧版)内の張択端の言及

【清明上河図】より

…たけなわの春の日の行楽を汴河(べんが)をさしはさんで描くことに始まり,都城の繁華街へと導いて,そのにぎわいを写した図巻形式の画題である。北京故宮博物院の蔵品で,北宋の張択端筆と伝える作品はおそらく《清明上河図》創始の原本と思われる名品である。他に世界各地のコレクションに40点以上の明清画がある。…

※「張択端」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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