張掖郡(読み)ちょうえきぐん(その他表記)Zhang-ye jun; Chang-i chün

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「張掖郡」の意味・わかりやすい解説

張掖郡
ちょうえきぐん
Zhang-ye jun; Chang-i chün

中国,元鼎6 (前 111) 年前漢の武帝時代におかれた郡で,現在の甘粛省張掖県付近。もと匈奴昆邪王の地で,対西域交通,軍事上の要衝。後漢の献帝のとき西郡を分置し,唐以後は甘州と呼ばれた。

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世界大百科事典(旧版)内の張掖郡の言及

【河西四郡】より

…河西とは中国甘粛省の黄河から西,祁連(きれん)山脈の北側にそった狭長な地域である。俗に河西回廊といわれ,砂漠の中にオアシスが点在してシルクロードの東端を形成する。漢の武帝はここを占拠していた匈奴を撃退し,東西貿易路を確保した。前1世紀のころそこに酒泉,張掖,敦煌,武威の4郡が前後して設置された。4郡の中心をなすオアシス都市は今日もなおその生命を維持している。【日比野 丈夫】…

※「張掖郡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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