精選版 日本国語大辞典 「当屋」の意味・読み・例文・類語 あたり‐や【当屋】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 理髪店をいう。商家などで「剃(す)る」をきらっていう語。〔新しき用語の泉(1921)〕② 思った通りに物事がうまくゆく人。人気を得たり、利益を得たりしている人や店。〔東京語辞典(1917)〕[初出の実例]「全盛当時、一カイ二ヤリの当(アタ)り屋(ヤ)さんに請(ひ)かされて、今春の傍に木挽町の世話場にあるやうなシャレたかまへを持ってゐました」(出典:漫談集(1929)〈大辻司郎〉芸妓漫談)③ 野球で、好打者。また、ある時期調子がよくて、安打を多く打つ人。〔現代語大辞典(1932)〕④ 走っている自動車などに、自分の車や体を接触させ、むちゃな修理代や治療代をおどし取る人。[ 2 ] 夜鳴きそば屋の屋号。[初出の実例]「おいおい当(アタ)り屋(ヤ)さん、いっぺいくんねえ」(出典:歌舞伎・怪談月笠森(笠森お仙)(1865)二幕) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例