彦三町
ひこそまち
[現在地名]金沢市彦三町一―二丁目・瓢箪町・尾張町二丁目・安江町
西内総構堀と西外総構堀の間に位置する武家町で単に彦三ともいう。南北に延びる八筋の通りからなり、東から一番丁―八番丁が並ぶ。東は母衣町、北は塩屋町・西御坊町、西は横安江町、南は桶町に続く両側町。町名は地内に上屋敷を構えていた不破家代々の通称名彦三にちなむ(金沢古蹟志)。不破家は藩主前田家とともに織田信長に仕え、越前大野において三万三千石を領した時期もあったが、のち前田家に仕え四代以降四千五〇〇石を給され、人持組に属した。屋敷は一番丁と二番丁の間にあり、東西三四間余・南北七三間(延宝町絵図)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 