彦右衛門新田(読み)ひこえもんしんでん

日本歴史地名大系 「彦右衛門新田」の解説

彦右衛門新田
ひこえもんしんでん

[現在地名]草加市両新田西町りようしんでんにしちよう

市右衛門いちえもん新田の西にあり、同村と村境が錯雑する。北は柳島やなぎしま村。毛長けなが川の後背低湿地帯に位置し、市右衛門新田と同時に新里につさと村により近世初頭開発されたと推定される。村名は同村の彦右衛門にちなむと伝える(「地誌材料稿」染谷家文書)。田園簿には市右衛門新田と一括して「両新田」と記される。元禄(一六八八―一七〇四)頃までに分村したとも推定され、同八年の検地は当村一村単位で施行され、同一〇年検地帳(長堀家文書)が渡された。江戸期を通じ幕府領。足立郡谷古田やこだ領に属した(風土記稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android