彦糸村(読み)ひこいとむら

日本歴史地名大系 「彦糸村」の解説

彦糸村
ひこいとむら

[現在地名]三郷市彦糸・采女新田うねめしんでん

彦音ひこおと村の北に位置し、東は采女新田。西端を流れる中川の自然堤防上に集落が発達し、東部の後背低湿地に耕地が展開する短冊状の村。村の中ほどを葛西かさい用水(本田用水)が流れる。田園簿では田四七三石余・畑七三石余、ほかに野銭永二三二文、彦糸分・彦成ひこなり分として萱野銭永四二貫文があった。もとは彦音村・采女新田を含んでいたというが(風土記稿)、彦音村は田園簿にすでに一村として村立てされている。采女新田は元禄八年(一六九五)検地の際に分村したと伝え(風土記稿)、元禄郷帳では当村は高五二八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android