彫師(読み)ホリシ

デジタル大辞泉 「彫師」の意味・読み・例文・類語

ほり‐し【彫(り)師】

彫物師ほりものし」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「彫師」の意味・読み・例文・類語

ほり‐し【彫師】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 版木を彫る人。文字や絵などを版木に彫刻する職人
    1. [初出の実例]「立派なる彫師(ホリシ)の格はありながら、外見には鶴屋抱への職人の如くなる有様にて」(出典:風流魔(1898)〈幸田露伴〉三)
  3. ほりものし(彫物師)
    1. [初出の実例]「やくざのあひだではかなりに知られた彫師で」(出典:肉体の門(1947)〈田村泰次郎〉)

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世界大百科事典(旧版)内の彫師の言及

【浮世絵】より


【形式】
 浮世絵の主たる表現形式は終始木版画であり,肉筆画は従の関係にあった。浮世絵版画は,商業資本である版元の企画の下に絵師,彫師,摺師3者の技術が動員された結果の産物であり,下絵を提供する絵師の表現には,おのずから相当の制約が課せられたものであった。
[浮世絵以前の版画]
 日本における木版画の歴史は古い。…

【版画】より

…日本でも江戸時代の浮世絵版画においては,主題選択は大方は版元に優先権があったと思われるし,その絵画的処理についても,必ずしも画家が自主的にそのすべてを決定してはいない(版下画家というほうが理解しやすい)。細部における描写や彩色は彫師や刷師の微妙な協力を要した。したがって版画は版元,画家,彫師,刷師の緊密な共同制作であった。…

※「彫師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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