やくざ(読み)ヤクザ

デジタル大辞泉の解説

や‐く‐ざ

[名・形動]三枚ガルタの賭博(とばく)で、八(や)九(く)三(さ)の3枚の組み合わせで最悪の手となるところから》
役に立たないこと。価値のないこと。また、そのものや、そのさま。「やくざに暮らす」「やくざな機械」「やくざ仕事」
ばくち打ち・暴力団員など、正業に就かず、法に背くなどして暮らす者の総称。「やくざ渡世」

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世界大百科事典 第2版の解説

やくざ

〈やくざ〉の語源は〈八九三のブタ〉といい,賭博(とばく)のいちばん悪い目から出たというのが通説である。たとえば,喜多村信節嬉遊笑覧》(1830)には,〈亡父語りしは,我覚えてより新言葉三あり。やくざ,べらぼう,今一つは何とやらいひしが,是もと博徒のことばにして,十とつまるは数にならず,八九三,二十とつまる故,悪きことの隠語を八九三といひ始めたるなり〉とあり,また同様の文言は他書にも見られる。つまり〈役に立たぬもの〉〈つまらぬ人間〉,そして〈遊び人〉を指して〈やくざ〉というにいたったものであろう。

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大辞林 第三版の解説

やくざ

〔三枚ガルタで、八・九・三の札が来ると負けになることからという〕
( 名 ・形動 )
役に立たないこと。まともでないこと。つまらないこと。また、そのさま。そのようなものをもいう。 「 -な稼業」
( 名 )
博打ばくちうち。ならずもの。無頼漢。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

やくざ
やくざ

生業がなくて、ぶらぶらと生活している無職渡世の人々。一般的にはかたぎの人と対照的に、博徒(ばくと)、愚連隊、暴力団などの人々をやくざ者とよんでいる。やくざという名称は八九三とも書く。3枚の札の合計点で争うカブという花札の賭(か)け事で、合計点から10またはその倍数を差し引いて9になるのを最高とし、逆に10をブタといい10またはその倍数を最低の0点とする。8、9、3の3枚では合計20で0点になる。そこから、無職渡世で生業につこうとしない者を八九三、つまりやくざとよぶようになったといわれている。[倉茂貞助]

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