普及版 字通 「彭」の読み・字形・画数・意味
彭
12画
[字訓] さかん・ふくれる
[説文解字]

[甲骨文]

[金文]

[字形] 会意
(こ)+彡(さん)。
は鼓の形。彡は音や色彩、充実した状態などを示す記号で、彭は音、
(とう)・
(彩)は色、穆は穀実の熟して、穂先のひげのある形。ただし彭の卜文・金文の字形は振動音を示す断続の線記号であり、彡ではない。〔説文〕五上に「鼓の聲なり」とし、「
に從ひ、彡に從ふ」とするが、初形は彡に従うものではない。[訓義]
1. つづみの音。
2. みちてさかんなさま、多いさま、ゆたかなさま。
3. ふくれる、ちかづく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕彭 クルシブ・カタハラ 〔字鏡集〕彭 クルシブ・サカリナリ・ミチビク・コホシ・カタハラ
[声系]
〔説文〕に彭声として
一上を収める。
(ほう)はまた
に作り、「門
に先
を祭る。彷徨する
以(ゆゑん)なり」とあり、
が正字。古くは匚(ほう)とよぶ祭儀であった。
に作るのは、その祭儀に用いる鼓声をとるものであろう。[熟語]
彭考▶・彭
▶・彭鏗▶・彭殤▶・彭祖▶・彭湃▶・彭排▶・彭魄▶・彭
▶・彭彭▶・彭郎▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

