彼方村(読み)おちかたむら

日本歴史地名大系 「彼方村」の解説

彼方村
おちかたむら

[現在地名]富田林市彼方・不動ふどうおか

錦部にしごり郡に属し、石川右岸の板持いたもち村の南にある。正平七年(一三五二)六月日付和田助氏軍忠状(和田文書)に、同三年三月「彼方佐美谷口所々合戦」とみえ、高師泰軍と楠木方の合戦が行われた。

文禄三年(一五九四)一二月には、当村のうち四九石余が北条氏規領(北条家文書)。同年一一月の彼方村検地帳(中野家文書)では高五七三石余。寛永一一年(一六三四)一部が近江膳所藩領となり、正保郷帳の写とみられる河内国一国村高控帳では高五七三石余、うち狭山藩北条領九七石余・膳所藩領四七六石余、ほかに山年貢高二石余(膳所藩領)。以降領主の変化なく、延宝年間(一六七三―八一)の河内国支配帳では狭山藩領九七石余・膳所藩領四七八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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