彼方立てれば此方が立たぬ(読み)アチラタテレバコチラガタタヌ

デジタル大辞泉 の解説

彼方あちらてれば此方こちらたぬ

一方によいようにすれば他方には悪く、両方によいことが同時にできないさまをいう。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

あちら【彼方】 立(た)てれば こちら が 立(た)たぬ

  1. 一方のよいようにすれば他方には悪く、両立しがたいことをいうことわざ。あなた立てればこなた立たぬ。

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ことわざを知る辞典 の解説

あちら立てればこちらが立たぬ

一方を選ぶともう一方の立場がなくなり、両立しがたいこと。二つに一つの選択を迫られ、悩ましいときにいう。

[使用例] 「どっちにすればいいんでありますか」「そういう時には臨機処置をとって、両方の顔を立てるがいい」「でもあちら立てればこちらが立たず、両方立てれば身が立たず、であります」[田河水泡*のらくろ自叙伝|1976]

[解説] 二つのうちどちらをえらんでも、もう一方に対して義理を欠くような難しい状況で、次の行動になかなか進みがたいときなどに心の中で自問したり、他人に悩みを打ち明けたりすることば。

英語〕You can't please everyone.(誰もが気に入るようにはできない)

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