デジタル大辞泉
「往にし」の意味・読み・例文・類語
いに‐し【▽往にし】
《動詞「い(往)ぬ」の連用形+過去の助動詞「き」の連体形「し」から》
[名]過ぎ去った時。往時。「往にしをしのぶ」
[連体]過ぎ去った。「往にし世」「往にし年」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いに‐し【往し】
- [ 1 ] 〘 連体詞 〙 ( 動詞「いぬ(往)」の連用形に、過去の助動詞「き」の連体形が付いて一語化したもの ) 過ぎ去ったところの。さる。いんじ。さんぬる。時を表わす語を修飾する。
- [初出の実例]「いにし承久三年の秋のころ」(出典:東関紀行(1242頃)今の浦より前島)
- [ 2 ] 〘 名詞 〙 ( [ 一 ]から転じて ) 過ぎ去ってしまった時。往時。むかし。
- [初出の実例]「さすがいにし、ふかくなれし事なれば」(出典:浮世草子・新吉原常々草(1689)下)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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