征台の役(読み)せいたいのえき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「征台の役」の意味・わかりやすい解説

征台の役
せいたいのえき

佐賀の乱後,明治新政府が不平士族意向を反映する必要と領土的野心から,1874年台湾に漂着した琉球船員の殺害などを理由に,台湾に出兵した事件。列国の反対で政府は出兵を中止しようとしたが,台湾事務都督 (征台軍司令官) 西郷従道訓令を拒んで現地討伐を断行,その事後処理には参議大久保利通があたり,イギリス公使 T.ウェードの援助で清と交渉し,償金 50万両を得て終結した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 佐賀

改訂新版 世界大百科事典 「征台の役」の意味・わかりやすい解説

征台の役 (せいたいのえき)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の征台の役の言及

【台湾出兵】より

…開国後最初の海外派兵。征台の役,台湾事件ともいう。1871年琉球宮古島,八重山島の漁船が台湾に漂着し,乗組員多数が原住民に殺害され,さらに73年には岡山県の船員が略奪されるという事件が起こった。…

※「征台の役」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む