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律法主義 りっぽうしゅぎlegalismus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

律法主義
りっぽうしゅぎ
legalismus

キリスト教神学用語。旧約聖書律法の真の精神を忘れ,条文にとらわれて1字1句に拘泥するような態度をさす。この立場は「パリサイ人」に象徴され,キリストは福音書の多くの個所で,愛の精神にもとるものとして痛烈に批判している。より狭義には,救いはキリストの恩恵と信仰よりも律法の厳正な遵守,もしくは結局は各人の行う善業によって得られるとするような立場をさし,これはパウロの神学によって明確に批判された。ルター宗教改革は,中世カトリック教会におけるこの律法主義に対する一つのプロテスト (抗議) であるとされている。

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世界大百科事典内の律法主義の言及

【律法】より

…国の滅亡が,諸種の法の前提秩序であった契約の神による廃棄と解されると,民は〈律法〉を厳守することによって,かつての前提秩序であった契約の再建を図った。これが〈律法〉による教団の成立であり,〈律法主義〉の誕生といわれ,エズラに始まる。キリスト教は,この律法主義の束縛を神の子の死による贖(あがな)いによって解放し,律法を福音の下に置いて生かすと主張するが,ユダヤ教は,律法は束縛するものではなく,物語,詩,系図などによる広い〈教え〉であり,神の〈啓示〉と解する。…

※「律法主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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