後瀬(読み)ノチセ

デジタル大辞泉 「後瀬」の意味・読み・例文・類語

のち‐せ【後瀬】

次の瀬。下流の瀬。
鴨川の―静けく後も逢はむ妹には我は今ならずとも」〈・二四三一〉
後日逢瀬。後会。
「―を契りて出で給ふ」〈総角

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「後瀬」の意味・読み・例文・類語

のち‐せ【後瀬】

〘名〙
上流の瀬に対して、次の瀬。下流の瀬。
万葉(8C後)一一・二四三一「鴨川の後瀬(のちせ)静けく後も逢はむ妹には我れは今ならずとも」
② のちに会う時。のちの逢瀬。後会。
源氏(1001‐14頃)帚木「見直し給ふのちせをも思ひ給へ慰めましを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android