後連(読み)のちづれ

精選版 日本国語大辞典 「後連」の意味・読み・例文・類語

のち‐づれ【後連】

  1. 〘 名詞 〙
  2. のちぞい(後添)
    1. [初出の実例]「むかしをしのぶ今の政道 のちつれはいとどりんきのふかくして〈催笑〉」(出典:俳諧・新続犬筑波集(1660)七)
  3. 能や狂言で、中入(なかいり)よりあとに登場するツレをいう。
    1. [初出の実例]「後ヅレ一声 寄せかけて、打つ白波の音高く、鬨を作って、騒ぎけり」(出典:大観本謡曲・夜討曾我(室町中))

あと‐づれ【後連】

  1. 〘 名詞 〙 後妻。のちぞい。
    1. [初出の実例]「後づれの子の花二郎せめて法師(ほうし)にせん物を」(出典浄瑠璃・賀古教信七墓廻(1714頃)一)

あと‐れん【後連】

  1. 〘 名詞 〙 後から来る連中。遅れてやってくる仲間の者。
    1. [初出の実例]「利発也、しらうとのあとれん若衆也」(出典:評判記・赤烏帽子(1663)下村左源太)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android