徒口(読み)アダグチ

デジタル大辞泉 「徒口」の意味・読み・例文・類語

あだ‐ぐち【徒口】

むだぐち実意のない言葉
「笑いながら―に空耳を貸して」〈魯庵社会百面相

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精選版 日本国語大辞典 「徒口」の意味・読み・例文・類語

ただ‐くち【徒口・只口】

  1. 〘 名詞 〙 口をそのままにして動かさないこと。黙っていること。また、無駄口をきかないこと。
    1. [初出の実例]「あまりゆい過された、又あまりにたた口な」(出典:碧巖虎哉抄(1570頃)六)
    2. 「Tadacuchimo(タダクチモ) ナイ ヒトヂャ」(出典日葡辞書(1603‐04))

あだ‐くち【徒口】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あだぐち」とも ) 実のないことば。むだぐち。
    1. [初出の実例]「夜もすがらあだ口叩く水鶏かな〈立圃〉」(出典:俳諧・小町踊(1665)夏)

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