空耳(読み)ソラミミ

デジタル大辞泉 「空耳」の意味・読み・例文・類語

そら‐みみ【空耳】

実際にはない音や声が聞こえたように思うこと。「母の声がしたと思ったが、空耳だった」
聞いているのに聞こえないふりをすること。「空耳を走らす」「空耳を使う」
[補説]1で、外国語歌詞などを日本語に聞きなすことを空耳ということもある。
[類語]幻聴

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「空耳」の意味・読み・例文・類語

そら‐みみ【空耳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 音がしないのに、音が聞こえたように感じること。
    1. [初出の実例]「そらみみかけさふくかぜのおときけばわれおもはるるこゑのするかな」(出典:一条摂政集(961‐992頃))
    2. 「夕つかた夜など、しのびたる郭公の、遠う空みみかとおぼゆるまでたどたどしきを聞きつけたらん」(出典:能因本枕(10C終)三)
  3. 聞いているのに聞かないふりをすること。
    1. [初出の実例]「此人の得ての事を、前でして見よ。そら耳ならば、是を怪て、顧て聞事があるべきぞ」(出典:四河入海(17C前)一九)

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