精選版 日本国語大辞典 「徒言・徒事」の意味・読み・例文・類語
あだ‐ごと【徒言・徒事】
〘名〙 (「あだこと」とも)
※新撰字鏡(898‐901頃)「 伊豆波利己止。又阿太己止」
※右京大夫集(13C前)「あだことにただいふ人の物がたりそれだに心まどひぬるかな」
[二]
① はかないこと。ちょっとした、つまらないこと。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「たはぶれにても、人の御あだことなど、きこえ給ふべくなんあらぬ」
② 色ごと。浮気。情事。
③ むだなこと。役に立たないこと。
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