徒鵜(読み)かちう

精選版 日本国語大辞典 「徒鵜」の意味・読み・例文・類語

かち‐う【徒鵜】

  1. 〘 名詞 〙 船を使わないで徒歩で鵜を用いて魚を捕ること。昼川と呼ばれる昼間の漁では鵜匠一人につき鵜二、三羽を使って魚を捕らせる場合と、網の方に魚を追いやる逐鵜として鵜を使う場合とがあった。夜川では松明(たいまつ)をたいて、鵜匠一人が一羽の鵜を扱った。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「露しぐれ徒歩鵜に出る暮かけて〈荷兮〉 うれしとしのぶ不破の万作〈越人〉」(出典:俳諧・曠野(1689)員外)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android