御前浜
おんまえはま
[現在地名]女川町御前浜
御前湾の奥に位置し、南は石浜、北は指ヶ浜、西は女川浜に接し、それぞれ護天坂・横道という所、白石ヶ砂嶺がその境界であった。村名の由来について、古代に陸奥小田郡から産出した黄金九〇〇両を朝廷に献じた百済王敬福が、この浜に御所を営んだため、王前浜すなわち御所の前浜とよんだが、後世王の字を避けて御前浜に改めたという(女川町誌)。「安永風土記」の屋敷名には「おんまいはま」と振仮名がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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