御宇田神宮(読み)みうたじんぐう

日本歴史地名大系 「御宇田神宮」の解説

御宇田神宮
みうたじんぐう

[現在地名]鹿本町来民 宮ノ上

御宇田台地の南斜面にあり、旧郷社。祭神天照大神・豊受姫大神・素盞男神・健磐竜神・阿蘇津姫神。「一統志」には「阿蘇一宮」とある。「国誌」には「社帳云」として「光孝帝仁和二年伊勢熊野八幡三社ヲ勧請ス、其後 四条帝仁治元年阿蘇一宮ヲ合祀ル、四座一殿トシテ御宇田大明神ト号ス」、別の勧請説として、「醍醐帝延長三年領主藤原光親ト云人天照大神八幡熊野祇園阿蘇ヲ勧請シテ御宇田大明神ト号ス」と記しているが、宝永六年(一七〇九)の「地志略」には「延長三年領主光親」が勧請したとある。しかし永正年間(一五〇四―二一)の作といわれる御宇田氏系図(田中家蔵)では、御宇田氏の祖で光親の父光重は、延長三年(九二五)に御宇田氏を称するとあり、矛盾があり定かではない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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