御方便(読み)ゴホウベン

デジタル大辞泉 「御方便」の意味・読み・例文・類語

ご‐ほうべん〔‐ハウベン〕【御方便】

[名・形動]
仏の方便を敬っていう語。
方便3」に同じ。
「―なものじゃえか、あれ程はしゃいでいた野郎が」〈芥川鼠小僧次郎吉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御方便」の意味・読み・例文・類語

ご‐ほうべん ‥ハウベン【御方便】

〘名〙 (「ご」は接頭語)
仏菩薩の方便。仏菩薩のたくみなおはからい。
源氏(1001‐14頃)宿木「むかしわかれをかなしひてかはねをつつみて、あまたの年、頸にかけて侍ける人も仏の御はうへんにてなん」
物事が自然に都合よく運ぶこと。好都合なこと。まわり合わせのよいこと。

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