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曹司 ゾウシ

デジタル大辞泉の解説

ぞう‐し〔ザウ‐〕【曹司】

宮中や官庁内に設けられた女官・官吏などの部屋。
「更衣の―を、ほかに移させ給ひて」〈桐壺
貴族の邸内に部屋を与えられて仕えること。また、その人。
「殿の内に年ごろ―して候ひつる人々」〈栄花・浦々の別〉
貴族の邸内に設けられた、子弟の部屋。また、そこにすむ子弟。→御曹司(おんぞうし)
平安時代の大学寮内の部屋。東と西曹とに分かれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぞうし【曹司】

〈そうじ〉ともいう。官庁役所の建物を表す場合は《続日本紀》天平2年(730)6月条に〈神祇官曹司災〉と見えるのをはじめ,奈良時代用例が多い。平城宮跡から〈造曹司所〉と書いた木簡が出土したが,これは平城宮内の官庁の庁舎建設を担当する役所と考えられている。また平安宮の東南の隅を〈鳥の曹司〉というが,ここはもと主鷹司という役所があったため,その廃止後も名称のみが残ったのである。《続日本紀》天平宝字2年(758)9月条に〈明法曹司言〉とあるのは,官庁を抽象的に表した用例で,後に〈法曹〉の語を生む。

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大辞林 第三版の解説

ぞうし【曹司】

官署や宮中に設けられた、官吏や女官の詰めている部屋。 「 -におり給へれば/伊勢 65
宮中や貴族の邸内に部屋を与えられて仕えること。また、その人。部屋住み。 「従者の下屋に-してありけるをぞ/宇津保 俊蔭
貴族の子弟で、まだ独立していない者が親の邸内に与えられている部屋。 → おんぞうし(御曹司)
平安時代の大学寮の寄宿舎。東曹と西曹があった。

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