御気毒(読み)おきのどく

精選版 日本国語大辞典 「御気毒」の意味・読み・例文・類語

お‐きのどく【御気毒】

〘形動〙 (「お」は接頭語)
他人身の上様子などがかわいそうなのを同情する気持。また、そのさま。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石一一「君の詩を読んで面白いと云ふものが一人もなくっちゃ、君の新体詩も御気の毒だが君より外に読み手はなくなる訳だらう」
② 他人に迷惑、苦労などをかけたり、相手の求めに応じられないで断わったりして済まないという気持。また、そのさま。
※雑俳・柳多留‐七〇(1818)「御気の毒などと座敷をおったてる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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