御気毒(読み)おきのどく

精選版 日本国語大辞典 「御気毒」の意味・読み・例文・類語

お‐きのどく【御気毒】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 他人身の上様子などがかわいそうなのを同情する気持。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「君の詩を読んで面白いと云ふものが一人もなくっちゃ、君の新体詩も御気の毒だが君より外に読み手はなくなる訳だらう」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一)
  3. 他人に迷惑、苦労などをかけたり、相手の求めに応じられないで断わったりして済まないという気持。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「御気の毒などと座敷をおったてる」(出典:雑俳・柳多留‐七〇(1818))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む