読み手(読み)よみて

精選版 日本国語大辞典 「読み手」の意味・読み・例文・類語

よみ‐て【読手・詠手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文書を読む人。読む役目の人。また、文書を巧みに読む人。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「世尊寺やうの走り書き、よみ手の癖に読め易き」(出典:浄瑠璃・信州川中島合戦(1721)三)
  3. 詩歌作者。詩歌をよんだ人。また、詩歌を巧みによむ人。
    1. [初出の実例]「Epicus〈略〉ミギノ ウタノ yomite(ヨミテ)」(出典:羅葡日辞書(1595))
  4. 歌ガルタで、取り手に対して、読みあげる人。また、その役。
    1. [初出の実例]「多吉は読手(ヨミテ)がてらと定りて、〈略〉又賑かに笑ひの種を撒き直す百人一首」(出典:門三味線(1895)〈斎藤緑雨〉一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android