御膝下(読み)オヒザモト

デジタル大辞泉 「御膝下」の意味・読み・例文・類語

お‐ひざもと【御膝下/御膝元】

貴人のおそば。
天皇将軍などのいる土地首都。「幕府の―を騒がす」
権力者の直接の支配下。「家元の―で起こった不祥事」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御膝下」の意味・読み・例文・類語

お‐ひざもと【御膝元・御膝下】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 貴人などのいる所。また、そのおそば。
    1. [初出の実例]「小舅(こじうと)曾我兄弟、敵討とはいひながら、御ひざもとを騒がせしは、先づ上へ対して狼藉者」(出典浄瑠璃・曾我虎が磨(1711頃)下)
  3. 天皇や将軍など、国権掌握者の居住している土地。江戸、東京をさすことが多い。
    1. [初出の実例]「さびしさの秋の届かぬ御膝元」(出典:俳諧・野の錦(1767))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例