御蚕(読み)オカイコ

デジタル大辞泉 「御蚕」の意味・読み・例文・類語

お‐かいこ〔‐かひこ〕【御蚕】

を親しみをこめて丁寧にいう語。
絹織物。また、絹の着物
「この乞食こじきは―を着てゐる」〈浄・博多小女郎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御蚕」の意味・読み・例文・類語

お‐かいこ‥かひこ【御蚕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 「かいこ(蚕)」を丁寧にいう語。おこさま。《 季語・春 》
  3. ( 蚕の糸で織るところから ) 絹織物。絹の着物。
    1. [初出の実例]「ハア此のこじきはおかひこを着てゐると」(出典:浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)上)

お‐こ【御蚕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 ) 「かいこ(蚕)」の異名
    1. [初出の実例]「蚕(ヲコ)羽音代官の慾」(出典:雑俳・不断佐久良(1767))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android