御覧じゃる(読み)ゴロンジャル

デジタル大辞泉 「御覧じゃる」の意味・読み・例文・類語

ごろんじゃ・る【御覧じゃる】

[動ラ四]《「ごらんじある」の音変化》「見る」の尊敬語。ご覧になる。
「この様子を―・ってくだされい」〈狂言記茶壺
[動ラ下二]《「ごらんぜらる」の音変化》に同じ。
「これ―・れませい、鬼の抜殻でござる」〈狂言記・抜殻

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精選版 日本国語大辞典 「御覧じゃる」の意味・読み・例文・類語

ごろんじゃ・る【御覧】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「御覧(ごらん)じある」の変化した語 ) 「見る」の尊敬語。御覧になる。ごらんずる。
    1. [初出の実例]「はあ、此やうすを御ろんじゃって下されい。あの者にわたさっしゃれて下されな」(出典:狂言記・茶壺(1660))
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「御覧(ごらん)ぜらる」の変化した語 ) 「見る」の尊敬語。御覧になる。
    1. [初出の実例]「是ごろんじゃれませい。鬼のぬけがらでござる」(出典:狂言記・抜殻(1660))

ごろう‐じゃ・るゴラウ‥【御覧じゃる】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「ごろうず」に「ある」の付いた「ごろうじある」の変化した語 ) ごらんになる。多く女性が用いる。ごろじゃる。
    1. [初出の実例]「お姫様、御らうじゃれ」(出典:浄瑠璃・一谷嫩軍記(1751)一)

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