御負(読み)おまけ

精選版 日本国語大辞典 「御負」の意味・読み・例文・類語

お‐まけ【御負】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 商品の値を安く売ったり、景品付録をつけたりすること。また、そのつけた品。比喩的に、「何事かのついでに付け加えること」の意でも用いる。
洒落本・船頭深話(1802)四「べらぼうにされたおまけに、べらぼうの一代記を読で聞せよう」
※雑俳・柳多留‐一一四(1831)「お負なし元値五両の重ね褄
② おおげさにものを話すこと。また、その話。
※雑俳・柳多留‐一一(1776)「女郎屋のおまけは内義申ます」
③ おせじ。おべっか。また、言葉をかざること。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「おまへさんがたへお負(まけ)を申すぢゃないが〈略〉御当地のお人様は義強うてとっと人気(じんき)が勇しいな」
④ 「負け」の丁寧語。負けること。
御湯殿上日記‐明応六年(1497)三月五日「御まけ御人しゆより御せうふまいりて三こんまいる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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