御門主比古神社(読み)みかどぬしひこじんじや

日本歴史地名大系 「御門主比古神社」の解説

御門主比古神社
みかどぬしひこじんじや

[現在地名]羽咋市大町

おお町集落の東外れの森に鎮座。祭神御門主比古神。旧村社。「延喜式」神名帳の能登郡の同名社に比定する説があり、同神名帳の能登郡の余喜比古よきひこ神社に比定される同名社を合祀している。社伝によればもとは現社地の南東約三キロの石動せきどう山連峰のみや山の麓に鎮座していたが、山崩れのため現在地へ移転したという。宮山にメオト石と称される巨大な神石があり、現在も八月二五日に雨乞神事が行われている。貞享二年寺社由緒書上には御門主六所大明神とみえ、かす宮と住吉社二、大将軍社の四末社がある。文政一一年(一八二八)の社号改帳(梶井文書)では御門主比古神社と六所大明神の二社に分けて記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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