改訂新版 世界大百科事典 「復性書」の意味・わかりやすい解説
復性書 (ふくせいしょ)
Fù xìng shū
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…復性説はそれを人間性のレベルで説いたもので,心が情として動く以前の静かな状態(性)に復帰することによって心の安定と人格の完成をめざそうとする。その萌芽はすでに《礼記(らいき)》楽記篇に〈人生まれて静かなるは天の性なり,物に感じて動くは性の欲なり〉と表明されているが,これを理論的に整備したのは唐の李翺(りこう)の《復性書》であり,彼の説は宋代の新儒教(道学)に継承される。【三浦 国雄】。…
…官僚としては中書舎人などを歴任するが,さらに顕官を望んで得られず,山南東道節度使在職中に卒し,文と諡(おくりな)された。代表作は《復性書》で,儒教思想史あるいは唐代思想史上の重要文献。ほかに《論語筆解》《五木経》の著があり,《李文公集》18巻が伝わる。…
※「復性書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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