微結晶(読み)ビケッショウ

化学辞典 第2版 「微結晶」の解説

微結晶
ビケッショウ
crystallite

顕微鏡で観察される小さな結晶多く材料の結晶体は,微結晶の集合体(多結晶体)である.結晶性高分子固体では,一般に結晶領域と非晶領域の2相から構築されており,小さな結晶(微結晶)が非晶領域中に分散している.微結晶の大きさや形はポリマー種類,結晶化条件,熱履歴などによって大きく変化する.この微結晶の大きさは,通常,X線の回折線の幅と広がりから求められる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 多結晶体

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android