徳源院跡(読み)とくげんいんあと

日本歴史地名大系 「徳源院跡」の解説

徳源院跡
とくげんいんあと

[現在地名]古河市鴻巣

鴻巣こうのす御所跡北方の台地上(中山坪)に位置。「古河志」によれば鎌倉の円覚寺末で臨済宗。興王山と号し、古河公方足利氏が古河に建立した三つの菩提寺足利三ヵ院の一つ。古くは瑞雲ずいうん院・芳春ほうしゆん院と称し、古河公方から多くの領地を与えられていた。天保期(一八三〇―四四)と考えられる村鑑(古河市郷土資料館蔵)によれば除地九反。明治初年に廃寺となったが、本尊といわれる木造地蔵菩薩坐像は中山なかやま坪の内田家に蔵され、県文化財。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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