徳蓮寺(読み)とくれんじ

日本歴史地名大系 「徳蓮寺」の解説

徳蓮寺
とくれんじ

[現在地名]多度町下野代

集落の西方台地の端、延柳えんりゆう寺の南方にある。山号無畏野山、東寺真言宗。本尊虚空蔵菩薩。寺伝によれば、古くは三論宗中蓮ちゆうれん寺といい、弘仁一一年(八二〇)弘法大師がこの地で虚空蔵菩薩を刻み、五寺・五神祠を勧請して下之代しものしろ村の守護にしたという。中世、度重なる地震により堂宇は破壊されたが、慶長一〇年(一六〇五)桑名藩主本多忠勝による寺領寄進により再興。その後も慶安三年(一六五〇)の大洪水・山崩れで埋まり、万治元年(一六五八)再建、中蓮寺を改めて徳蓮寺と称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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