心に従う(読み)こころにしたがう

精選版 日本国語大辞典 「心に従う」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 に 従(したが)

  1. 相手意向通りに事を行なう。相手の心のままになる。
    1. [初出の実例]「夜中暁といはず、御心にしたがへるものの、今宵しもさぶらはで、召しにさへ怠りつるを、憎しとおほすものから」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
  2. 自分の思う通りにする。思い浮かぶままにする。心のままに物事がはこぶ。
    1. [初出の実例]「おのがなさぬ子なれば、心にもしたがはずなんあると言ひて日月すぐす」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. それぞれの心の程度に応ずる。心の深さに対応する。
    1. [初出の実例]「人のしいだす事は心にしたがふものなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む