心エコー検査

六訂版 家庭医学大全科 「心エコー検査」の解説

心エコー検査
(循環器の病気)

 超音波を人体に当てて、これが反射してもどってくる波(エコー)の情報をコンピュータ処理してモニター画面に表示する方法がエコー検査です。

 これによって心臓周囲および内部の構造や心臓の収縮、拡張、血流の評価を行うことができます。

 とくにドプラー法という血流の情報を組み合わせる方法によって心臓の動き、形ばかりでなく心臓のなかにある異常な血液通り道短絡(たんらく)逆流)、血液の乱れ(乱流)、心臓内の圧力の予想を行うことが可能です。心臓病のすべての患者さんに繰り返し行われる非常に手軽で有用な検査です。

 超音波を用いるためX線検査のような被曝(放射線を浴びること)などはなく、安心して行うことができます。しかし超音波が届きにくい肥満の人や、空気によって超音波が弱くなってしまう肺の病気がある人などでは、十分な検査ができないこともあります。

 症例病状によっては、超音波装置を食道冠動脈のなかに挿入し、よりよい画像を得る方法もあります。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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